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「新高島駅」の名称は高島嘉右衛門(1832〜1914)に因んでいます。彼は横浜で土木・建築の請負に活躍し、高島町の埋め立てを行いました。高島易断の開祖でもあり、大変ユニークな人物で、彼により開かれた高島の町は新興港町にふさわしい新しい文化と大きな可能性を感じさせる雰囲気を持っていました。そしてそれは今も残っています。
新高島駅は、「海」をモチーフに、活気ある街の将来を予感させるデザインを目指し、地下5階から地上までの各階を異なる雰囲気にすることにより、今どのフロアにいるか認識しやすいように計画しました。
地下5階のホーム階はスピードのある水の流れをイメージ、地下2階のコンコースは平面のウェーブ、地下1階の地下横断施設は縦のウェーブを意識しました。地上出入口はガラスで覆い、夜間照明演出により光のオブジェとなるよう計画しています。
駅名のもととなった高島町の歴史は、我が国で初めての鉄道建設期までさかのぼることになります。
横浜(現在の桜木町)を起点として新橋までの鉄道を開通させるため、明治4年(1871年)に高島嘉右衛門(1832-1914)が埋め立て、その功績をたたえて明治5年(1872年)に高島町と名付けられました。
このため、駅名称には鉄道とゆかりのある「高島」を用い、それに「新」を付けて「新高島駅」とすることで、利用者等に対し計画開発地における新たな鉄道路線の新駅であることを印象づけるとともに、市営地下鉄「高島町駅」との区別化を図りました。