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元町・中華街 Motomachi-Chukagai

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新・旧が交錯する街に過去と未来が対比・融合する

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「元町・中華街駅」周辺は外国人居留地時代の横浜の歴史の跡をいまも伝えており、元町商店街、中華街、港の見える丘、外人墓地、山下公園など、連日多くの人々で賑わっている。

従って我々は、この駅を開港当時の歴史博物に関わるガイドブック、即ち「本」の駅というコンセプトでデザインした。横浜開港資料館より提供された当時の風物の絵葉書を真っ白な大型陶板に写真製版によって拡大して焼き付け、展示しようと試みたのである。

ホームの壁面や天井には街並み、コンコースには等身大の人物や道具等がプリントされている。画像はすべてグレイで細かなグリッド毎にトーンを指示するデジタル処理によって生々しい印象を回避している。この作業は書物の編集のようで、編集者(鈴木明)やグラフィックデザイナー(松田行正)等との共同作業によって進められた。

純白な空間にプリントされたさまざまな風物からは当時の生活が偲ばれて「もうひとつの開港資料館」のような趣を呈している。

駅名の由来

元町の歴史は安政6年(1859年)の横浜港開港までさかのぼることとなります。

当時、開港場を建設するため、元々あった横浜村の民家をおおむね現在の元町の位置に移設し、そこを元村と言い、それが後に「元町」に改称されました。

町は外国人居留地の住民を相手に日常品等を供給する商店街を中心に形成され、その後も発展を続けました。

一方、中華街は外国人居留地の一部から生じ発展した街であり、昭和30年(1955年)に中華街大通りに善隣門が建設されたのを機に、名称が「中華街」となりました。その後、街は飲食店、物販店を中心に急速な発展を遂げ、中華情緒豊かな魅力あふれる街として、いつも多くの観光客で賑わっています。

駅名称には横浜港開港以来の由緒ある町である「元町」と、人々から親しまれている「中華街」の間に「・」を付けて「元町・中華街駅」と二つの名称を併記することで隣接する大きな商店街の窓口としての役割を担っています。

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